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塾は高い、送迎も大変、でも家では子どもがダラダラ…。市販の問題集を買おうにも、何を選べばよいかわからない——。
お子さんの家庭学習に頭を悩ませている保護者の方は多いと思います。私もその一人でした。教員である私が、親として本気で悩み、最終的に選んだのがタブレット学習教材でした。
そして、よく名前があがる「スマイルゼミ」と「チャレンジタッチ(進研ゼミ)」の両方を、実際に自分の子どもに使わせて比較してみました。今回はそのリアルな体験と、教員目線から見たおすすめポイントを、包み隠さずお伝えします。
まず結論:私のおすすめは「チャレンジタッチ」!
結論から申し上げます。私がよりおすすめだと感じたのは「チャレンジタッチ」です。
理由はシンプルで、「実際の授業に近い進め方」で学べるから。これは教員としても、親としても、非常に信頼できるポイントでした。
両者を徹底比較!違いを詳しく解説します
1.学習内容と進め方の違い
どちらも文部科学省の学習指導要領に準拠し、教科書に合わせて学べるようになっています。が、その「進め方」に違いがあります。
- スマイルゼミ:説明は文章中心で、ややドライ。問題から入る構成が多く、「なぜそうなるか」の解説が省略されがち。
- チャレンジタッチ:会話形式で「~してみよう」「~かな?」と声かけしながら、問題→解説→再挑戦の流れが丁寧に構成されています。
たとえば長男がスマイルゼミを使っていた時は、説明を読み飛ばし、そのまま問題に取り組んでミス…ということが頻発していました。
一方、チャレンジタッチでは「授業のような導入→考えさせる→答えさせる→丁寧な解説」という、まさに授業に近い体験ができていました。
2.教科書の数値の一致度
どちらも教科書に準拠していますが、実際に使ってみると、「チャレンジタッチ」の方が教科書の例題や数字まで一致している率が高いと感じました。
特に算数などで使われる数値は、理解の助けになるため、教科書と同じ流れで進められるのは大きなメリットです。
3.漢字学習の違い
ここは大きな差がありました。
- スマイルゼミ:文字の形に厳しく、「とめ・はね・はらい」「位置のずれ」も細かく判定。几帳面なお子さんには良いですが、やる気をなくす子も多い。
- チャレンジタッチ:とめ・はね・はらい、書き順を重視。書き順が違った場合は、画面に正誤のアニメーションで説明してくれます。
うちの長男は、スマイルゼミで「合っているのに間違いとされる」経験に落ち込み、苦手意識が強くなってしまいました…。
4.問題の難易度とステップ
どちらも難易度自体は教科書レベルですが、「チャレンジタッチ」はスモールステップ設計が秀逸です。
例:小数の学習(小学4年)
- スマイルゼミ:「1.36Lは1Lが□こ、0.1Lが□こ、0.01が□こ」というやや複雑な導入
- チャレンジタッチ:「0.3Lは0.1Lが□こ」からスタート
難しい概念を、より小さな単位で刻んで導入してくれる点で、チャレンジタッチは特に基礎から丁寧に学ばせたい家庭に向いています。
5.料金比較(2025年6月時点)
項目 | チャレンジタッチ | スマイルゼミ |
---|---|---|
月額料金(小1) | 約3,930円(税込) | 約3,278円(税込) |
タブレット代 | 実質無料(12か月以上受講) | 10,978円(6か月以上で割引) |
学年が上がると | 少しずつ値上がり | ややスマイルゼミの方が安いことも |
※キャンペーンや兄弟割引、オプションにより変動あり
6.保証制度の違い
項目 | チャレンジタッチ | スマイルゼミ |
---|---|---|
タブレット保証 | 年額1,860円(税込)で加入可能 | 年額3,960円(税込)で加入可能 |
保証内容 | 故障・破損時に新品交換(自己負担3,300円) | 同様に自己負担あり(3,300円) |
スマイルゼミはタブレット性能がやや高い分、保証料も高めに設定されています。
その他:モチベーション維持の仕組み
- チャレンジタッチ:「ごほうびアプリ」や「ミッション制」「赤ペン先生」など、子どもが楽しく学び続けられる仕組みが豊富。
- スマイルゼミ:ポイントでゲームができるシステムもある。
うちの子の場合は、チャレンジタッチのキャラクターの応援やアニメ演出がやる気につながっていました。チャレンジタッチではいつでも学習以外のアプリが使えます。この機能について「いつでも遊べてしまうのが困る。」という意見もあるようです。一方、スマイルゼミの遊べるアプリは学習をしてスターを集めなければ遊べません。楽しいアプリをするために学習を行うという学習の動機づけになります。
まとめ:どちらが合うかは、子どもの性格による
「スマイルゼミ」と「チャレンジタッチ」は、どちらも優れた教材です。
ただ、我が家では「チャレンジタッチ」が合っていたというのが正直な感想です。
- 学校の授業に近い進め方
- スモールステップの丁寧な解説
- モチベーション維持の工夫
このような点から、特に「学校の学びをそのまま家庭でも再現したい」方には、チャレンジタッチをおすすめします。
一方で、スマイルゼミはシンプルなUIや独立して学習できるスタイルが合うお子さんにとっては、ベストな選択肢となるでしょう。
ぜひ、各家庭の学習スタイルやお子さんの性格に合わせて選んでみてください。
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