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算数・数学の授業では「長さ（m）」「重さ（g）」「かさ（L）」など、日常生活でよく使う基本的な単位を学びます。
しかし、世の中には教科書には登場しない、けれど日常の中で耳にすることがある単位もたくさんあります。
こうした単位を授業の中でちょっと紹介することで、子どもたちの興味や関心を広げたり、学習の息抜きとして取り入れたりできます。
「単位にはこんなにいろんなものがあるんだ！」と気づかせるきっかけにしてみてください。
授業での取り入れ方
- 導入や雑談ネタとして「知ってる？この単位！」と問いかける。
- クイズ形式で出題してみる。
- 身近なものを例に出して（スマホ、テレビ、家電、食品など）、実生活とのつながりを意識させる。
- 他教科（理科、社会）と関連づけて横断的な学びに発展させる。
世界で使われる単位の例
1️⃣ バイト（Byte, B）
- どんな場面で使う？
データの大きさを表す単位で、スマホやパソコンの容量、データ通信量などでよく見かけます。
例：スマホの容量が64GB、データ通信量が5GB/月 など。 - 豆知識
1KB（キロバイト）＝1024B、1MB＝1024KB、1GB＝1024MBと、1000ではなく1024で区切られるのが特徴です。 - 授業での問いかけ例
「1GBって何MB？」「YouTubeの1分の動画は何MBぐらい？」
2️⃣ インチ（inch, in）
- どんな場面で使う？
テレビやスマホ、パソコンの画面の大きさ、タイヤのサイズなどでよく出てきます。
例：「iPhoneの画面は6.1インチ」「ノートパソコンのモニターは15インチ」 - 1インチは何センチ？
1インチ＝2.54cm - 授業での問いかけ例
「日本ではセンチを使うのに、なぜインチが出てくるの？」
3️⃣ フィート（foot, ft）、ヤード（yard, yd）
- どんな場面で使う？
アメリカやイギリスでの長さの単位。スポーツ（ゴルフ、野球、サッカー）や建築の世界で登場します。
例：野球場のホームランの距離は400フィート（約122m）、サッカーゴールの幅は8ヤード（約7.32m）。 - 1フィート＝約30.48cm、1ヤード＝約91.44cm
- 授業での問いかけ例
「サッカーゴールの幅8ヤードって、何メートルぐらい？」
4️⃣ ワット（watt, W）
- どんな場面で使う？
家電の消費電力を表すときに使います。
例：ドライヤー1200W、LED電球10W - 豆知識
1W＝1ジュール/秒。大きなワット数は電気を多く使うということです。 - 授業での問いかけ例
「100Wの電球と10Wの電球、何が違う？」
5️⃣ ボルト（volt, V）
- どんな場面で使う？
電気の「電圧」を表す単位。
例：乾電池1.5V、家庭用コンセント100V、海外のコンセント220V - 授業での問いかけ例
「なぜ海外のコンセントは220V？」「感電しないためにはどうすればいい？」
6️⃣ ポンド（pound, lb）
- どんな場面で使う？
重さを表す単位。アメリカで特によく使われます。
例：ステーキのメニューに「1ポンド＝約450g」と書いてあることも。 - 1ポンド＝約453.6g
- 授業での問いかけ例
「1kgは何ポンド？」
7️⃣ カラット（carat, ct）
- どんな場面で使う？
宝石の重さを表す単位。
例：「1カラットのダイヤモンド」 - 1カラット＝0.2g
- 授業での問いかけ例
「1gのダイヤモンドは何カラット？」
8️⃣ 海里（mile, nmi）・ノット（knot, kt）
- どんな場面で使う？
船や飛行機で使う距離や速度の単位。- 1海里（マイル）＝1852m
- 1ノット＝1時間に1海里進む速さ
例：「飛行機の巡航速度は500ノット」「船は10ノットで進む」
- 授業での問いかけ例
「東京から大阪までを飛行機で500ノットで飛ぶと何時間？」
おわりに
こうした「教科書には出てこない単位」を、授業の合間の雑談や話題作りに取り入れてみてください。単位の世界は広く、知れば知るほど面白いものです。
「学んだことは教科書の中だけではなく、世界につながっている」という気づきにつながるきっかけになると思います。
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