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低学年のマット運動 ポイントは「変身!」

※Word文書をプレビューで表示している場合、表記にズレが生じる可能性があります。
データをダウンロードした際には正しく表記されます。

低学年の「マットを使った運動遊び」では、マット運動を遊び感覚で取り入れることが大切です。動物や忍者などに「変身」して楽しく体を動かす中で、自然と基本的なマット運動の技や身体の使い方を身につけられるようにしましょう。


■ 動物園に行こう! 〜動物に変身して運動しよう〜

子どもたちが親しみやすい「動物」をモチーフにして動きを引き出します。教師が模範を見せたり、イラストを提示したりして、「この動きは何の動物かな?」と問いかけながら進めることで、想像力も育てます。


● クマになろう(くま歩き)

技のねらい:肩と脚の連動、体幹の安定
・四つん這いで、手と足で「のっしのっし」と大きく歩く。
・「ハチミツ発見!」で立ち上がって手を伸ばす動き→体の伸展。
・「ハチに追われて逃げろ!」で速く四つん這い移動→持久力・反応力アップ。


● ワニになろう(ほふく前進)

技のねらい:全身の協応運動、前腕・腹筋の強化
・うつ伏せで手を交互に出して体を引き寄せる。
・足の親指で地面を蹴って進む。
・腕と足の連動を意識すると滑らかな動きになる。


● カエルになろう(足打ちジャンプ)

技のねらい:ジャンプ力・瞬発力・バランス感覚
・両手を前につき、お尻を高く上げてジャンプ。
・ジャンプ中に足の裏を「パチン!」と打ち合わせる。
・「何回連続で打てるか」ゲーム性を入れて楽しく。


● カメになろう(ブリッジ)

技のねらい:背筋の強化、肩の柔軟性
・仰向けからブリッジの形をつくり、「カメの甲羅みたいだね!」
・「ゆっくり甲羅から立ち上がるよ~」と動作の切り替えも取り入れる。


● ワシになろう(側方倒立回転の導入)

技のねらい:手の支持感覚、回転感覚
・片手をつき、足を横に振り上げるような動き。
・「羽ばたいて風に乗るワシ!」のイメージでジャンプや手つき動作を行う。
※本格的な側転は難しいので、ステップ動作や片手支持でOK。


● 丸太になろう(丸太転がり)

技のねらい:回転感覚、体の軸の保持
・両手を伸ばして体をまっすぐに保ち、横向きでゴロゴロ転がる。
・「木の丸太になって川を流れているよ~」の声かけでイメージを補助。


● ダンゴムシになろう(ゆりかご)

技のねらい:体の引きつけ、腹筋の刺激
・体育座りで背中を丸めて前後にコロンコロン。
・「まるくなって、コロコロ転がるダンゴムシだよ〜」と声かけ。


● パンダになろう(前転がり)

技のねらい:回転感覚・首の使い方・手の支持
・手をつき、あごを引いて前転。「ころん」と柔らかく転がることを意識。
・「ころがるパンダみたいに、まる~く転がろう!」


● カエルとびで川をこえろ!(川とび)

技のねらい:跳躍力と着地のバランス
・マット上に「川」(テープなどで)を設定し、カエルジャンプで跳び越す。
・両手をつき、両足を同時に前へジャンプ。
・「流れの速い川をジャンプで越えろ!」の声かけで想像力UP。


■ 忍者修行をしよう!

動きの目的を「修行」にすることで、繰り返しの練習にも意欲的に取り組めます。動作ごとに術名をつけて、世界観をつくるのがポイントです。返事を「にん!」にしてもかわいいですね。


● 逆さ壁のぼりの術(壁を使った倒立練習)

・腕立て伏せの姿勢から壁に足をつけ、手を少しずつ壁に近づけて逆立ちの姿勢に。
・「高くのぼるぞ~!」「壁を登れ、忍者の修行だ!」


● 床下もぐりの術(ワニ歩き)

・カラーコーンとゴムひもで天井を設定。鈴にあたらないようにほふく前進で進む。
・「鈴が鳴ると敵にバレるぞ!」と緊張感を演出。


● 忍法:雲の術(ブリッジ)

・「空に浮かぶ雲のようにふわっと体を持ち上げよう!」
・背中をそらせてブリッジの姿勢にチャレンジ。


● 忍法:回転の術(前転)

・あごを引いて手をしっかりついて、くるっと前転。
・「敵に見つかってコロリン隠れろ!」とストーリーで練習。


● 忍法:ころがりの術(丸太転がり)

・マットの上で体を伸ばしてごろごろ転がる。
・「山の斜面を転がって逃げろ〜!」


● 忍法:坂くだりの術(マット+ロイター板の活動)

活用例:斜面を使った変化ある運動
・ロイター板の上にマットを敷いて坂を作り、「ころがり下り(前転)」「坂をのぼってジャンプ」などの活動が可能。
・「山を駆けのぼって、敵の砦に突入だ!」などストーリーと組み合わせるとより効果的。


まとめ

低学年のマット運動では、「なりきる」「変身する」ことを通じて、自然に基本技術を体得させることが大切です。
技名を意識するよりも、「どんな体の動きをしているか」「どうすればかっこよくできるか」を楽しみながら学ぶ環境づくりを意識しましょう。

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