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小学3年生の国語「こまを楽しむ」では、文章を読みながら「こまの特徴」や「こまの楽しみ方」を読み取る学習を行います。
子どもたちが言葉の意味をより深く理解し、実感を伴って学べるようにするには、実際に「こま」に触れる体験がとても効果的です。
授業に本物のこまを用意し、実際に見て・触って・遊んでみることで、学習への関心が高まり、内容の理解が深まります。ここでは、学習に取り入れやすいこまをいくつかご紹介します。
授業で活用できる「本物のこま」紹介
◆ 色変わりごま
回転中に色が変わる、不思議で美しいこまです。特に下記の色変わりごまは、上部のフェルト部分に触れることで色が変化します。回転する様子を観察すると、光の反射や回転の不思議さにも気づくことができます。
◆ 鳴りごま(うなりごま)
回転すると「うなるような音」が鳴る、昔ながらの伝統的なこまです。音の正体を探ることで、空気の振動やこまの構造にも興味が広がります。耳を澄ませて聞く活動にもつながります。
◆ 逆立ちごま
一見普通のこまですが、回っているうちに「自ら逆立ちする」という驚きの動きを見せます。変化の瞬間を見逃さないように、観察力を養うのにもぴったりです。扱いやすいので、児童でも簡単に回せます。
◆ たたきごま
ひもや棒などで叩くことで回転を加速させるこまです。回し続けるにはコツが必要で、練習が求められますが、うまくいけば長時間回し続けることも可能です。先生が披露すれば、子どもたちから歓声があがるかもしれません!
◆ 曲ごま(きょくごま)
手のひらの上や傘の上で回す、いわゆる「曲芸こま」です。バランス感覚や器用さが求められますが、その動きの美しさは、まるで大道芸のよう。映像と組み合わせても楽しめます。
◆ ずぐり
雪国で親しまれている、雪の上で回すこまです。表面が凹凸のある雪でも回せるよう、軸が長めに作られています。教室で披露するのは難しいかもしれませんが、地域のこま文化に触れる教材として紹介してみては?
その他のユニークなこま
◆ 浮遊こま
磁石の反発力を使って、なんと空中に浮かびながら回転するこまです。物理の不思議や磁力の性質にも話が広がります。
◆ ジャイロごま
ジャイロ効果を活かしたこま。手の上や鉛筆の上など、平らでない場所でもバランスを保って回る姿に、子どもたちは夢中になります。
◆ 精密こま
非常に高い精度で作られており、数分間も回り続けることができるこまです。「なぜこんなに長く回るのか?」と、構造や素材に興味が向かいます。
◆ ベーゴマ
日本の伝統的な遊び道具。鉄製で、ひもを使って回します。慣れるまでは難しいですが、回せるようになると「ベーゴマ勝負」で盛り上がること間違いなし。昭和の遊び文化も伝えられます。
◆ プッシュごま
ボタンを押すだけで簡単に回すことができる現代的なこま。手軽に遊べるため、低学年の児童にも扱いやすく、友達同士で勝負を楽しめます。
◆ ベイブレード
ベーゴマをベースに、近代的に進化したおもちゃ。デザインもかっこよく、専用スタジアムでのバトル形式で遊べるため、児童の人気も高いこまです。話題性を活かした導入にもおすすめです。
まとめ
授業に実物のこまを取り入れることで、子どもたちの関心がぐっと高まり、「読み取る力」や「観察する力」も伸ばすことができます。
見るだけでなく、実際に「回す」体験があることで、文章理解にも深みが出てきます。お近くの先生方と分担して準備するのもよいでしょう。ぜひ、学習の中で「本物にふれる」機会をつくってみてください。
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