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「来てよかった」と思ってもらえる学級懇談会のポイント

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「学級懇談会って何を話せばいいのかわからない」「毎回、数人しか残ってくれない」──そんな悩みを抱える先生方も多いのではないでしょうか。せっかく来てくださった保護者の方々に「参加してよかった」と思ってもらえるような学級懇談会にするためのポイントをご紹介します。


① 資料に書いてあることは極力省く

学級懇談会では、配布資料を用意することが一般的です。今後の予定や持ち物など、大切な情報が書かれているので説明したくなる気持ちはよくわかります。しかし、資料を読めばわかる内容を一つひとつ説明するのは、貴重な時間の浪費です。口頭での説明は、「文書だけでは伝わりにくいこと」「教員の思いが伝わる話題」に絞ると効果的です。


② あえて資料に載せない情報を用意する

逆転の発想で、あえて資料にすべての情報を書かないという工夫も一つの方法です。例えば、

  • 「学級の様子:休み時間にまさかの…!」
  • 「図工の持ち物:学習に必須の3つの道具」

のように、少し曖昧な記載にしておけば、参加者に「来てよかった」と思わせるきっかけになります。ただし、持ち物など参加できなかった保護者にも必要な情報は、後日、文書などでしっかり伝えることが必要です。


③ 学級での子どもたちの様子を伝える

意外と保護者には、日々の学級での様子が伝わっていません。授業中の取り組み方や休み時間の様子、友達との関わりなど、教員の目線から感じたことを話すと、保護者の関心を引きやすくなります。特別なエピソードでなくても、子どもたちのちょっとした変化や成長を伝えるだけでも十分です。


④ 参加人数が少ないなら個別の話題も取り入れる

懇談会に参加する保護者が少ない場合、それを逆にチャンスと捉え、児童一人ひとりの様子についても触れてみましょう。もちろん、個人面談ではありませんので、個人情報や課題について深く踏み込むのは避けますが、よくできたことやちょっと笑えるエピソードなど、明るい話題であれば共有できます。

ただし、特定の子だけを話題にするのではなく、出席しているすべての保護者のお子さんについて、何か一つは触れられるように意識しましょう。


⑤ 保護者同士の交流の場をつくる

懇談会は、教員が一方的に話す場ではなく、保護者同士が交流する「懇談」の場でもあります。人数が多い場合には、4人程度の小グループを作り、サイコロトークなどを取り入れるのもおすすめです。

サイコロの目に応じて、以下のようなテーマで話をしてもらいます。

 1. 最近、子どもの成長を感じたこと
 2. 最近のちょっとした悩み
 3. 習い事について
 4. 最近、嬉しかったこと
 5. ここでしか言えない悩みや不満
 6. フリーテーマ

保護者は意外と「話したい」人が多いものです。教員が頑張って場を仕切るだけでなく、保護者が自由に話せる空気をつくることで、懇談会全体の満足度も高まります。


おわりに

学級懇談会は、教員・保護者が子どもたちの成長を共に支えるパートナーとしてつながる貴重な機会です。「来てよかった」と思ってもらえるよう、準備と工夫を大切にしていきましょう。

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