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データをダウンロードした際には正しく表記されます。
「教員は授業で勝負する」と言われるように、教員にとって授業は最も大切な仕事であり、その授業を豊かにするのが授業準備です。しかし、生徒指導や書類作成、保護者対応など、様々な業務に追われ、十分な授業準備ができずに授業に臨んでいるのが実態ではないでしょうか。
このサイト自体、そんな先生方の悩みである授業準備を効率化する目的で作られているわけですが、そもそも授業準備はどのように行えばよいのでしょうか。説明をします。
〇授業準備は効率的に!
日常では、基本的に45分の授業を1人で、しかも5分程度で考え、準備しなければなりません。普段、みなさんはどうやって授業を展開しようかと考えていますか?
『まとめ』(本時で身につけさせたいこと)→(それにつながる)『めあて』と問題→どう習得させるか
という順で考えると、比較的短時間で考えることができます。
〇「教えること」と「考えさせること」を明確に区別する!
問題「アラビア数字の「10」は、ローマ数字では「Ⅹ」と表記します。では、古代エジプトではどうやって表記したのか考えましょう。」……はい。無理ですよね。
今まで、たくさんの授業を見る機会がありましたが、教えるべきことを考えさせている授業が多くありました。上の例は極端ですが、教えるべきことはしっかり教えた方がいいんです!
では、どんな内容を教え、どんな内容を考えさせるとよいのでしょうか。教科書の問題と解法が別のページに跨いでいれば、考えさせるべき内容であることが多いです。「うちのクラスの子は全然考えられない。」と悩んでいる方は、案外、この落とし穴にハマっていることがあります。
〇授業のポイントは『3つのど』
「授業は教師が主体ではない」「先生が授業中にしゃべりすぎだ」と言われたことはありませんか。私は幾度となく指導されました。授業中に意識してほしいのは『3つのど』です。
①「どうして?」(理由・根拠)
どうしてそうなるの?どうしてそうやるの?どうしてそう思うの?どうしてそう考えたの?
②「どうやって?」(手段)
どうやって解いたの?どうやって操作するの?どうやって式にする?
③「どういうこと?」(具体)
それってどういうこと?
これらを発問するだけで、児童主体の授業に変わります。
〇指導案は何の為に書いていますか?管理職や市教委から書けと言われたから?
「指導案はこう書くべきだ」と指導をされることもあるかと思います。指導案は授業者の想いそのものです。その授業を作る際に悩んだことや困ったことを素直に指導案に記述しましょう。授業を考えながら「これ、時間が足りるかなぁ」と不安になったことはないですか?もしそうなら、指導案に「もし時間が余ったら、~を行う。」などの文言を入れてもいいですよね。指導案はもっと自由であるべきです。
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